親のお金で大学に行けた人はラッキーです。
ニートだとしても返済する必要がないのですから。
そもそも奨学金を返さなかったらどうなるのか。
今回はニートの奨学金についてお話しします。
奨学金を返さないとどうなるか
中には気になる人も多いでしょう。
奨学金を返さないとどうなるのでしょうか。
催促・取り立て
基本的にまず催促があります。
催促の方法は電話と書面の2種類です。
そして催促に応えないと取り立てが来ます。
同時に保証人にも催促、取り立てがあり迷惑がかかるのを覚えておきましょう。
ブラックリスト
そしてさらにステップが進むと今度はブラックリストの仲間入りです。
ブラックリストになると、クレジットやローンの申し込みも今後厳しくなるでしょう。
訴訟
それでも返済を行わないと、今度は訴訟を起こされます。
なんでも昨今は訴訟の数もだいぶ増えているとのこと。
2004年度に58件だった訴訟の件数は、2012年度は6193件にのぼった。
<参照:奨学金返済の回収強化に弁護士が苦言 訴訟の数が激増する現状>
容赦なく相手は訴訟に持ち込んで来ます。
差し押さえ
そして裁判に負けると、財産差し押さえの権利が相手側に生まれます。
ニートということで差し押さえられるものがないかと思いますが、 それでも保証人に迷惑がかかるのは確実です。
また、違法スレスレの取り立てがある可能性もあるので、精神的に疲弊してしまうこともあるでしょう。
以上が奨学金を滞納した時の主な流れとなります。
基本的に奨学金は借金と同じなので、借金を返さなかった時の流れと同じです。
ニートであれなんであれ借金は返すようにしましょう。
返還を停止することができる
それでももし返せない場合は、ルールに則った上で対処しましょう。
奨学金はやむをえない事情に限り、支払い猶予を設けられます。
もしくは減額での返還も可能です。
ただしどちらの制度を使っても結局、完済予定が延長されるだけですので決して免除ということではありません。
この制度を使うメリットは催促がなくなることだけでなく、延滞金の発生を防げることです。
ニートになってしまって、どうしても支払いが厳しいという方は是非相談してみてください。
<参照:返還が難しいとき - JASSO>
奨学金を滞納しているニートの割合
今現在、奨学金を滞納している人はどれくらいいるのでしょうか。
以下、把握できる最新のデータです。
<平成25年度末の状況>
- 返還を要する者の債権(期日到来分のみ。):3,984,551人
- 返還している者:3,649,525 人
- 1日以上の延滞債権:335,026人
- 3ヶ月以上の延滞債権:160,580人
<参照:平成28年度奨学金の返還者に関する属性調査結果 - JASSO>
1日以上の滞納に関しては何かのミスということにして、それを除いても約4%の人が滞納していることがわかります。
そしてこの項目で肝心なのは奨学金を滞納しているニートの割合です。
同調査によると、滞納者の12.4%が無職・失業中/休職中であることがわかりました。
一方、無職・失業中/休職中の方で滞納していない方は2.9%です。
無職が奨学金を滞納できない理由にはなりません。
ニートは就職して奨学金を返すこと
奨学金を返さないことで迷惑がかかるのはあなたではなく、わざわざ保証人になってくれた人です。
今時、何の担保もなしに保証人になってくれる人なんて皆無ですから、そのような人こそ今後も大事にしていかなければなりません。
唯一あなたを信用してくれた人です。
特にニートという軟弱な社会的地位では今後信用されるのはもっと難しいです。
ですから、その保証人になってくれた貴重な方を守るためにも確実に奨学金を返しましょう。
信用は資産でもありますから、なけなしの財産をこれ以上減らすわけにはいきません。
就職をすれば奨学金なんて簡単に返せます。
たったのこの金額でさえも返せないというような人なら、今後も豊かな暮らしができないのは言うまでもないでしょう。
とにかく正社員になって、返済することをおすすめします。
フリーターが奨学金を返済するのは大変
ニートがアルバイトを始めたらフリーターになります。
フリーターになれば、奨学金を返すことはできるのでしょうか。
たしかにフリーターでも奨学金は返せます。
しかし生活はかなりキツイです。
余裕のある生活を送りながら、奨学金を返すならやはり正社員一択でしょう。
フリーターの年収は正社員に比べて、高くなっていきません。
まとめ
- ニートでも奨学金を滞納すると、催促や取り立てがある
- 滞納し続けると、訴訟や差し押さえに発展する
- 約4%の人が奨学金を3ヶ月以上滞納している
- 返済しないと保証人に迷惑がかかる
大学に入学する人のほとんどの理由が就職するためです。
滞納は他の人にも迷惑をかけてしまいます。
奨学金は借金ですから、絶対に返済しましょう。
金銭的に厳しい方は、転職や就職がおすすめです。