もしあなたが今、正社員でフリーターになりたいというなら、全力で阻止します。
元脱サラ大卒フリーターだからこそわかるのです。
わざわざフリーターになっていいことはありません。
それでももし「フリーターになりたい」と言うのならせめてフリーターのメリットとデメリットだけは理解しておきましょう。
フリーターになりたいのはなぜか考える
そもそもなぜあなたはフリーターになりたいのでしょうか。
フリーターになりたい特別な理由がない限り、いきなりなるのはやはり危険です。
また理由があったとしても、所詮そんなのは言い訳に過ぎません。
私は起業したいからという理由で会社を退職しましたが、よくよく考えるとおかしな話です。
なぜ起業したいと思ったのでしょうか。
それは少なからずとも現状に満足していなかったからです。
現状に満足していたらきっと起業なんていう発想には至らなかったでしょう。
また極論をいうと、正社員をやりつつ起業だって可能です。
結局のところ、フリーターになりたいのに立派な理由なんてないのです。
フリーターにならずとも活動できる
別にフリーターにならずとも活動できることはたくさんあります。
例えば副業です。
もし会社が副業を禁止していたとしても、ばれたらその時はその時です。
会社にバレるくらいの影響力を持ったことを誇りに思いましょう。
もちろんクビになる可能性もありますが、その時に独立するのでも全く遅くありません。
あくまでも極端な例ですが、事実私はフリーターになった意味が皆無でした。
なりたくてなったわけではありませんが、フリーターでも正社員でも働いている時間数はほぼ一緒です。
それだったら正社員をやりながら、副業としてビジネスを始めた方がよっぽど利口といえるでしょう。
働く時間がほぼ一緒になってしまうのは、それだけフリーターの給料が低いからです。
このグラフが示す通り、働いている時間は変わらないのに、フリーターと正社員の収入差は一目瞭然です。
フリーターになりたいと思うのならもう一度胸に手を当て自分に聞いてみましょう。
あなたのやりたいことは本当にフリーターにならないとできないことですか。
会社を辞めることがおすすめできない
フリーター云々というよりも会社を辞めることがおすすめできません。
理由は以下の2つです。
- 利益0の恐ろしさ
- 一度辞めると就職したくなくなる
それぞれ確認していきましょう。
利益0の恐ろしさ
会社の利益がいきなり0になった時のことを想像してみましょう。
その状態がずっと続けば当然倒産です。
それと一緒で、無作為に会社を辞める行為はまさに自殺行為と言えます。
今まであった固定収入がいきなり0になるわけですから、健全な状態を保つのは非常に困難です。
さらに翌年になると、ずっしりと住民税が徴収されます。
住民税は前年の収入によって決まりますから、収入が減った時点で来年は苦しむことになるでしょう。
無職であろうと、フリーターであろうと平等に税金や保険料は徴収されます。
当たり前ですが、収入を断つ行為は非常に恐ろしいことなのです。
一度辞めると就職したくなくなる
一度離職してしまうと、社会復帰したくなくなります。
こちらのグラフはフリーター期間別の正社員になれた割合です。
もし仮にあなたが会社を辞めフリーターになったところで、それが長続きしてしまうと正社員に戻れなくなります。
事実3年超えのフリーターはもっとも就職率が低いです。
このように一度離職してしまうと、就職したくなくなってしまいます。
一生フリーターでいいなんて言う人もいますが、個人的にはおすすめできません。
フリーターと正社員の結婚率の差やフリーターと正社員の年収差も明らかだからです。
会社を辞めてフリーターになるという行為は何かを失ってしまうというリスクも考えなければなりません。
フリーターになりたい人がならずして解決する方法
「フリーターになりたい」という方は実際多いです。
しかし、大抵の人がフリーターにならずして問題を解決しています。
「今の仕事が嫌だからフリーターになりたい」
なんて人は別にフリーターになる必要ありません。
転職すればいいのです。
もちろん働きながら就職活動しましょう。
また「大卒の3割が3年以内に退職する」という有名なデータもあります。
転職は至って普通のことなのです。
また若ければ若いほど、転職は有利に決まります。
フリーターになって無駄な時間を過ごすのは勿体ないです。
例えば30代フリーターなんて就職市場においてもとことん不利になります。
一度フリーターになって就職するより、仕事をしながら転職活動する方がはるかにいいでしょう。
選択肢を多く持つという意味でも「フリーターになりたい」なんて言わずには早めに転職の検討をおすすめします。
まとめ
- フリーターにならずに活動するのがベスト
- 一度フリーターになると、時間だけが失われる
- 就職が決まりやすいのは若いうちだけ
- フリーターはいつでもなれる
転職の際は若手就職支援サービスの利用がおすすめです。
基本的に第二新卒者は年齢的にもフリーターと同じ市場で戦うことになりますが、カードがある分だけ有利に転職活動を進められます。
第二新卒特有のいろいろな悩みも聞いてくれるでしょう。
とにかくフリーター経験者からしたら、決してフリーターはおすすめできません。
たいていの場合がフリーターにならずしても解決できることが多いです。
「フリーターになりたい」と思ったら、まず転職を検討してからにしましょう。